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法事での適切な食事・マナー

あちこちに刺激が落ちている

法事や法要の際に、食事がふるまわれることがありますが、この食事のことをお斎(おとき)と呼びます。

僧侶や参列者への感謝と故人を偲ぶための行事です。

この記事では法事の一部であるお斎に出席する際のマナーについてご説明します。

 

食事で気を付けるマナーとは

お斎には、席順や服装といったマナーがあります。

食事の際の席順は、僧侶が出席している場合は僧侶が最上座になります。

次に施主が座り、親族は下座に座ります。

一般参列者については上座と下座の間に座ります。

僧侶が欠席の場合については、施主が最下座に座り親族は下座で、一般参列者が上座から座ります。

返礼品は食事が終了するころに、上座に座っている方から順に施主が渡していきます。

服装については、法事の際に着用していた服装のままで出席することが一般的です。

故人の思い出などを語りながらの席になりますので、上着を脱いで参加をしても特に問題はないでしょう。

さらにお斎では献杯が行われます。

軽く杯を持ち上げた後でお酒を飲み干しますが、乾杯とは異なりますので音頭をとったり、献杯後に拍手をしたりするのは控えましょう。

 

食事のメニューはどのようなものがいいのか

お斎では、精進料理をいただくのが本来の形式であると言われています。

しかし、最近ではあまり形式にこだわらずに好きなものをいただくことも増えてきています。

自宅やお寺以外にもレストランなどの飲食店を利用することもあります。

お斎は和食の印象がありますが、洋食や中華料理などでも問題はありません。

しかし、お祝い事のイメージが強い伊勢海老や尾頭付きの鯛などは、避けたほうがよいでしょう。

代表的なものとしては、寿司や弁当、懐石料理などがあります。

寿司は、お通夜やお葬式では魚を使用しない「いなり寿司」や「巻き寿司」が一般的です。

四十九日の法事からは、海鮮を使用した寿司もふるまわれるようになります。

弁当の場合は、その場で食事をするだけではなく持ち帰ることも可能です。

 

遺影や陰膳は用意する?

故人のために用意する食事を「陰膳」といいます。

位牌や遺影を上座に飾り、その前に陰膳を置きます。

ただし宗教によっては、隠膳を用意しない宗派もあります。

お斎の際に陰膳をお供えするかどうかは、それぞれの家や地域の風習などによって施主が判断します。

お膳の内容については、特に決まりはありません。

一般的な献立としてはご飯に汁物、漬物や煮物などです。

写真や位牌のある方向へお膳を出しますのでその逆方向に配置します。

さらに写真や位牌側から見て、一番手前にお箸を置きます。

陰膳は食べることが供養になりますので、お供えしたものは家族や参列者で分けます。

用意したものは残さないようにしますが、食べきれない場合は持ち帰ることも可能です。

 

法事用フードサービスの利用

法事や法要での食事を、自分たちで作るのは大変です。

そんな時、「法事用フードサービス」を利用するととても便利です。

幕の内弁当のようなものから寿司や懐石料理まで、豊富なメニューの中から料理を選ぶことができます。

参列者の好みや年齢層などに配慮して注文することも可能ですし、自宅やお寺など指定した場所まで配達してくれますので、重宝されているサービスです。

法事や法要はパーティ形式とは異なりますので、オードブル料理などではよそいにくく感じる場合もあります。

あらかじめ一人分ずつに分けられているお弁当のほうが、気を使わずにすむかもしれません。

故人の好きだったメニューを注文することで思い出話にもつながります。

法事用フードサービスを上手に利用することで、参列者が故人を偲ぶ時間を共有する手助けにもなります。

 

おわりに

亡くなった方を思いながら静かに過ごす時間のために、マナーを守ることは大切です。

お斎の席ではお酒が出ることもありますが、飲み過ぎて騒いでしまうことのないように気を付けることも必要です。

僧侶や参列者に感謝の気持ちを表し、法事を最後までつつがなく進めることができるようにしましょう。

四十九日や一周忌などの法事を取り行う際には、会食のメニューも自分で考える必要があります。

これまで執り行った経験がないと適切なメニューを選べるのか不安になりがちですが、ポイントを押さえて選べばそれほど難しくはないでしょう。

 

法事の料理について

法事の際には親族や友人・知人が集まり故人を偲びながら会食をしますが、頭を悩まされるのがメニューです。

適切な料理を出せるのか、マナーはどうしようか悩まされるという人は多いでしょう。

一般的な法事の際に出す料理は、おもてなしの代表的なメニューであるお寿司や仕出し弁当です。

初七日などでは食材に魚を使うのは避けられるため、いなり寿司や巻き寿司になりますが、四十九日以降に行われる一周忌などの法要では海鮮ネタも使われます。

自宅で法事を行う際には、仕出し弁当も一般的です。

会食をしない場合でも折詰弁当などを、法事の参加者に手渡します。

その他には懐石料理なども法事では一般的とされており、状況に合わせてそれぞれで選ぶようになっています。

 

最近の傾向

 

初七日や一周忌などの法要でも仕出し弁当や懐石料理は一般的ですが、最近では古くからの習わしにとらわれずに提供する人も増えてきました。

むしろ料理の種類にこだわるのではなく、予算を先に決めてそれに合わせて選ぶのが最近の傾向となっています。

基本的に法事で参加者をおもてなしするメニューについては、マナーさえ守っていれば問題ありません。

そのためマナー違反になる食材を避けつつ、故人が好きだったものを食べながら偲ぶスタイルも増えつつあります。

またあまりにも豪勢な食事だと参加者も却って気を遣ってしまいますから、気兼ねなく食べられる予算で考えなければいけません。

最近は慣習に縛られず、基本的なマナーを守りながらその範囲内で選ぶのが傾向です。

 

法事の際の料理のタブーとは?

法事の料理では、いくつかのタブーがあります。

基本的なタブーはお祝い事を連想させる食材を使うことです。

例えば「めでたい」につながる鯛です。

豪勢な伊勢エビやお蕎麦などもタブーとされ、桃の花や桜の花びらも避けなければいけません。

お祝い事を連想させるのは、食材だけではありません。

紅白も日本ではお祝い事を連想させますから、盛り付けや配膳の際には赤と白を交互に並べるのは避ける必要があります。

もちろん食器や敷き紙にも、紅白が使われていないか確認しましょう。

その他にも法要には似合わない派手な金や赤の色使いも不適切とされていて、つながりを連想させる結びこんにゃくや回し切りした食材もタブーとされているので、使わないようにしましょう。

 

ご自宅で仕出しを利用する場合の注意点とは?

 

自宅で四十九日や一周忌の法事をするときに、多くの人が利用するのが仕出し弁当です。

業者に注文すれば法要に適した仕出し弁当を人数分届けてくれるので、最も楽な方法といえるでしょう。

自宅で仕出し弁当を利用する際には注意点がいくつかあり、その一つが在宅でないと受け取れないことです。

慌ただしいとつい忘れがちですが、必ず家族が受け取れるように手配してください。

仕出し弁当を出すときには、配膳の時間も考えなければいけません。

法要の参列者が多いとそれなりに時間がかかるので、ある程度の余裕を持って準備しましょう。

業者が宅配してくれるのは、あくまでもお弁当だけです。

お茶などの飲み物は自分で用意しなければいけないので、あらかじめ準備しておきましょう。

 

おわりに

法事の会食は難しいイメージがありますが、基本のマナーさえ守っておけば難しくありません。

専門の業者にお寿司や仕出し弁当を頼んでおけば適切なものを会食に準備できますし、手づくりをする場合もタブーについて知っておけば、マナー違反を犯すこともありません。

慣習を守りつつもマナーの範囲内なら問題ありませんから、かしこまりすぎずに準備しましょう。

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